食後の眠気を防ぐには?
食後の眠気を防ぐには?
- 1、はじめに
食後に眠くなることは誰もが経験することだと思います。
私はアンチエイジング医学を学んで食生活を改善してから、食後の眠気はほとんど感じなくなっています。
今回は、食後の眠気がなぜ起こるか、さらにはその対処法について要約をまとめてみたいと思います。
下記の内容以外にも、グルカゴンやグリコーゲンなど食後の眠気の要因がありますが、詳細は医師向けセミナーで解説することとします。
- 2、食後眠気の要因と対策
食後眠気の要因は、急激な血糖値の上昇に続いて血糖値が急激に低下することから起こる現象です。それを防ぐためには、急激な血糖上昇と血糖下降を起こさないことです。
食後眠気の要因として、要約すると次のようなことを知られています。
腸内環境の乱れ、急激な血糖上昇、亜鉛不足、鉄不足、タウリン不足です。
腸内環境を改善するには、善玉菌が含まれる納豆、味噌、キムチ、ヨーグルト、ぬか漬け、チーズなどの発酵食品を摂取することです。
急激な血糖値の上昇を防ぐには、血糖値が上昇しやすい精製糖質で出来たビスケットなどの菓子類やうどん、白米、パスタなどの白い穀類を避けることです。糖質制限が有効です。
亜鉛不足は、大豆製品を摂取することで対応できます。
鉄不足は、大豆製品、レバー、肉類、ほうれん草、小松菜、鶏卵などを摂取すると改善されます。
タウリン不足は、タコ、イカ、ホタテ、貝類を摂取することで改善されます。
- 3、食後眠気を防ぐ具体策
食後眠気を防ぐ方法の具体策を提示します。
昼弁当内の食物線維の多い食材、例えばひじき、サラダ、ポテト、ニガウリ、牛蒡などを先に食べる。次に魚や肉類を食べる。ご飯を残してもいいので控えめに食べる。
弁当と一緒に飲む飲み物は、ウーロン茶、特に黒ウーロン茶、あるいは濃い緑茶をお勧めします。
食後のコーヒーも有用です。もし食後の眠気が来たら30分以内で仮眠をとると、その後の仕事がスムーズになります。
- 4、まとめ
食後眠気は誰もが経験するものですが、背後には病的な要因が潜みます。
肥満も食後眠気の要因となるので、ダイエットも有用です。
食事制限、カロリー制限、ある程度の糖質制限、食べる順番などが、食後の眠気をコントロールする方法となります。