健康長寿にカルシウム
1、はじめに
皆さん、カルシウムというと、どのような印象をもっているでしょうか?
骨を上部にする以外、いくつ思い浮かぶでしょうか?
実はカルシウムは、骨だけではなく私たちの体内で、その他にも重要な働きをしています。
今回はその役割を解説しながら、健康であるためにはどのようにカルシウムとつきあうか、について語りたいと思います。
2、カルシウムの働き
カルシウムの働きは、次のようなものがあります。
① 骨の成分となる
② 血液凝固
③ 胃酸や膵液、唾液、涙液などの分泌に関係する
④ 細胞の活動に必要
⑤ 心臓や筋肉の収縮
⑥ 免疫維持
⑦ 精神の安定に必要
カルシウムが不足すると、上記の機能が失われる他、心機能低下、炎症が起こる、精神が不安定になるなどの不調が発生します。
3、カルシウムを含む食べ物
干しエビ、煮干、干しひじき、どじょう、桜エビの素干し、高野豆腐、ゴマなどには、カルシウムが含まれます。
カルシウムは、にがりやサプリメントでも補充することができます。
カルシウムの吸収をよくするには、胃酸が必要です。
胃酸の分泌が不良である場合、酢の物と一緒に摂取すると吸収がよくなります。
その他、硬水の摂取でもマグネシウムと一緒にカルシウムが吸収されます。
料理では、きびなごの酢漬けなどがよろしいでしょう。
4、カルシウム不足となる要因
カルシウム不足は・・・偏頭痛、便秘、高血圧、腰痛、免疫低下、胃酸不足、膵液不足、唾液不足、涙液不足、肌のトラブル、動脈硬化、骨粗しょう症、認知症とも関連します。インスリン分泌が不足するため、糖尿病を誘発する可能性もあります。
カルシウムの吸収には胃酸が必要ですが、逆に胃酸分泌にはカルシウムが必要なので、食事からカルシウムが摂取されないと、悪循環になります。
カルシウムの不足は免疫の低下にもつながります。
ステロイドという薬剤はカルシウムの排泄を促進するので、服用中はカルシウムをチェックして下さい。
5、カルシウム摂取で気を付けること
カルシウムは摂取量が過剰になると動脈硬化になる可能性があります。
カルシウムサプリメントを高容量で摂取する場合には、次の事項に注意して下さい。
① マグネシウムも一緒に摂取すること。
② 多くても1000mgにとどめること。
③ 癌の方は過剰に注意すること。
④ ビタミンDと一緒に摂取すると過剰になる可能性があるので、医師に相談すること。
⑤ 高脂肪食ではカルシウムが低下しやすいので、不足している人は気を付けること。
⑥ 高タンパクでもカルシウムが低下しやすいので、不足している人は気を付けること。
⑦ 高血糖でもカルシウムが低下しやすいので、糖質の過剰摂取に気を付けること。
⑧ 塩分の摂りすぎでもカルシウム不足が起こりやすいので、塩辛いものの摂取にも注意する必要があります。
6、カルシウム摂取不足は動脈硬化と骨粗しょう症の要因
カルシウムの摂取が少なくなると臓器のカルシウム濃度が高くなります。
カルシウムは心臓を動かすなど重要な働きを有するので、血液中の濃度を維持するシステムが存在します。
カルシウム不足では、体内のカルシウムを維持するシステムが働き、骨からカルシウムをもってきます。これにより血液中のカルシウムが、動脈硬化をもたらし、骨はカルシウムが抜けていくので、同時に骨粗しょう症がおこります。
そのため、動脈硬化や骨粗しょう症がある場合、カルシウム不足も考えて、前述の食材で改善をはかる必要があります。
7、カルシウムと炎症
カルシウムが不足すると、細胞内に入るカルシウム量が変化するために、炎症を起こす結果となります。
現代では、炎症は様々な病気との関連があるので、各種病気の予防には、非常に重要である。
8、まとめ
以上から、カルシウムが私たちの体に及ぼす影響がお分かり頂けたと思います。
皆さんは、小魚や煮干し、ゴマ、高野豆腐などの食で摂取するようにして、健康長寿を勝ち取って下さい。豆類にも入っているので、お忘れなく。今日は豆ごはんときびなごの酢漬けなどいかがですか?