大豆を食べよう2
- はじめに
今回は、日本人にとって非常に馴染みのある食材、大豆について語りたいと思います。皆さんは大豆食されていますか?
豆腐、おから、煮豆、納豆、味噌、醤油、豆乳、きな粉など様々な食形態があり、和の代表食材と言っても過言ではありません。
長寿時代の沖縄では豚肉と同時に豆腐が主となるおかずでした。
有名な豆腐チャンプルー、ゴーヤーチャンプルーでも必ず豆腐が使われます。
大豆蛋白は善玉ホルモンであるアディポネクチンを増やす働きがあります。
長寿にも影響する可能性がある大豆について興味がある方は、続いてお読み下さい。 - 大豆の有効成分
先に述べた大豆蛋白のように大豆には有効成分が含まれています。
その他にも有効な成分が含まれていますので、解説していきます。- レシチンは、コレステロール低下作用があります。脳や神経の形成に必要な成分です。
- オリゴ糖も含有されていて、ビフィズス菌を増やし、腸内環境を改善します。
- サポニンは、抗酸化作用があり、血中脂質を低下させる作用があります。
- イソフラボンは、骨粗しょう症の予防になります。その他体脂肪率減少、しわ面積が減るなど美容にも影響します。
- αリノレン酸は、コレステロール低下作用があります。
- 食物繊維は、便通改善作用があります。
- グリシニンは、コレステロールや中性脂肪低下作用があります。
- イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリンは大豆に含まれ、体に必要なアミノ酸を供給します。
- 鉄分は、各種酵素の補因子として使われますが、貧血予防にもなります。
- ポリアミンは、免疫を上げ抗炎症、抗動脈硬化作用があります。
- サポニンには、抗酸化作用があり脂質の酸化を抑制し、生活習慣病の予防が期待できます。
以上のように大豆には健康を助ける有効な成分が含まれますが、大豆を加工した納豆にはさらなる有効成分が含まれます。
- 納豆の成分
- ビタミン、ミネラルも含まれ、特にビタミンK2は骨粗しょう症予防に有用です。ワーファリンを服用されている方は納豆を避ける必要があります。
- ナットウキナーゼは、血栓形成予防効果があり、脳卒中や心筋梗塞の予防になります。加熱に弱いので納豆は熱にさらされないように工夫して食して下さい。
その他、大豆製品の有用性として、糖尿病や脂肪肝の抑制があります。
- お勧め大豆製品
納豆が特にお勧めですが、タイラのスペシャルレシピがあります。
3つほど紹介しましょう。【タイラズ納豆レシピ】
ビタミンを豊富に含むのでひきわり納豆を使用します。
それに黒酢とフラクトオリゴ糖、シソ油をまぜたたれをかけて、温泉卵をトッピングして混ぜます。
大豆と卵黄の組み合わせで脳に必要なリン脂質を摂取することができます。
黒酢とフラクトオリゴ糖、シソ油の組み合わせでほどよいドレッシングになります。他の料理にも使えます。このレシピは、腸内環境にやさしい食べ物となります。【海藻&納豆】
海藻と大豆製品を混ぜると乳癌の予防に有用であることが知られています。煮豆には昆布が入っていますが、それが代表例です。
女性にはお勧めです。乳癌予防をさらに加速するには、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、芽キャベツ、白菜、小松菜、チンゲン菜、からし菜、はつか大根、かぶなどのアブラナ科野菜を食するとよろしいです。
その他には、モズクとひきわり納豆を混ぜてもいいと思います。たれは黒酢とフラクトオリゴ糖を混ぜたものを使用して下さい。
モズクの代わりにワカメとひきわり納豆、あるいは粒納豆を混ぜてもよろしいです。【豆腐チャンプルー】
大豆製品の代表格は、豆腐です。
沖縄では食材をまぜて炒める料理をチャンプルーと言います。
少々多めの油を入れたフライパンに一口サイズの豚肉を入れて完全に火が通るまで炒めます。
そのフライパンに、半丁ほどの木綿豆腐を手でちぎって表面が色がつくくらいに時間をかけて炒めます。そこにもやし、ニラを入れて火がとおるまで炒めます。
アレンジで卵、鰹節を入れて炒めることもあります。
食物繊維と大豆蛋白、豚肉に含まれるビタミンB群、亜鉛が吸収されます。大豆には亜鉛も含まれます。
チャンプルーは総合的に栄養素を摂るには非常に優れています。
このレシピにトマトやまいたけ、ゴーヤーを入れても免疫を上げるのに役立ちます。 - まとめ
今回は、大豆を中心にその良さについて語りました。
おからを寿司のシャリにしたダイエットに使える寿司もあり、大豆を用いた料理のアレンジは様々ですが、それぞれの地域、家庭で一工夫した料理を食して下さい。